【暗くて辛い話】優しい友人Sに起きた絶望的な話。

どうも、三尺です。

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はじめに

先にお断りしておきますが、とても暗く辛い友人の話です。

僕は会いたいけど会えない人が2人いて、そのうちの1人の話です。

多分人が死ぬ話です。何故「多分」なのかは読んで頂ければ分かりますが、この手の話が苦手な人はそっ閉じして下さい。



いいですね?

では…。

友人Sとの出会い

その友人の名はSと言います。

僕が新卒入社した会社の同期です。所属部署は違いますが仲良くしていました。

入社2年後、僕はある事情で会社を辞めました。

そこで彼との友人関係はぷつっと切れるのですが、4年後に偶然新宿で再会しました。

200万円の借金

彼は某居酒屋チェーン店の営業をやっていたのですが、近況を聞くと200万円の借金を抱えていました。

詳しい話を聞くと、Sの友人が運転する車に同乗していた時、道路標識にぶつかる物損事故を起こしたそうです。なんと友人は無免許運転で、Sに身代わりになってほしいと頼みました。

「お金は絶対返すから」と説得されてSは身代わりとして出頭し、罰金や道路標識の弁償代として200万円の借金を背負いました。

ところが、その友人は運転していた事をとぼけてしまい、お金は払わないと言い出しました。

Sは色んなところに相談をしましたが、「一度罪を認めて、刑を受けてしまった物を覆す事は無理」と言われ、泣き寝入りです。

「…ばっかだなぁ…」僕は呆れて言いました。

「しょうがないよ、良い勉強になったと思って、勉強代として借金払うよw」

そう言って、彼はとても寂しそうに笑っていました。

実家の廃業

それからは年に1回会う程度の付き合いを続けていましたが、当時の不況の影響か、彼は会社を解雇され、古本屋を営んでいた実家は廃業しました。

父は既に亡く、母親は働かないらしいので、彼が一家の分を稼ぐ必要があります。

「とりあえずコンビニのバイトやればいいじゃん」と言ったのですが、

「僕さぁ、歯並び悪いでしょ?客商売でこれはダメだね~って言って採用してくれないんだよね。歯並び直したくてもお金無くってw」

うーん、どうしたものか。当時所属していた会社の営業が足りないみたいだから紹介しようか?と言っても

「営業はもう絶対やりたくないんだ、ごめんねw」

深くは聞きませんでしたが、相当嫌な事があったらしい。

それからは僕も仕事が忙しくなり暫く会う機会がありませんでした。

彼からは電話番号とメールアドレスを変えた連絡が来たくらいです。

彼が残したブログ

それから数年経ち、彼の近況を聞きたいし、ご飯でもどうかな、と誘いのメールを出しましたが、返事無し。

…なんか嫌な予感。

彼のハンドルネームで検索すると、彼のブログが見つかりました。

ネットゲームで遊んでいる事、就活の事等が書かれていましたが、最新のブログのタイトル「これで本当に終了」。日付は1年ほど前。

そこには、色んな事が書かれていました。

就活の交通費を節約するために家から会社まで約15kmを徒歩で移動していた事、

正社員以外の仕事はろくでもないと叔母や母から叱責されていた事、

神社でたくさんたくさんお願いした事、

23社の就活の結果、全て不採用だった事、

首吊り自殺をしようとしたけど、人に見つかって止められた事、

そして、今住んでいる賃貸物件が、一か月でも家賃を滞納したら即退去という契約であり、最後の頼みである日払いのバイトが決まらなかった事。

最後は懺悔の言葉で終わっていました。

自分は生きていくことに疲れました。

自分は今までの生き方に失敗しました。

自分は母親を裕福な生活にしていく自信がありません。

自分は自分にかかわるすべての人を裏切ってしまいました。

自分は希望を失いました。

彼とは携帯電話の繋がりしか無かったので、自宅に連絡する術がありません。

彼が困っていた事は知っていたのに、何もしてあげられなかった。

ものすごい自責の念がこみあげてきましたが、どうにもならない。

家を退去になっても、生活保護とか支援するシステムは色々あったのにね。

母親に叱責されても無視できるくらい図太い神経があったら良かったのにね。

本名で検索すると彼のFaceBookが見つかり、祈るような気持ちで友達申請をクリックしました。

彼のブログを見てからもう7年が経ちます。

彼は白くまというアイスが大好きでした。スーパーのアイスコーナーで白くまを見つけると、たまに買ってこの事を思い出します。

白くまを食べながら、早くFaceBookの友達申請許可の通知が来て、飲みに行く日が来ないかな、なんて今でも思っています。



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