どうも、三尺です!
その柔軟な発想は無かったわ!とバズったツイートがありました。
息子の答え。
「?」→「!!」ってなった。 pic.twitter.com/ur3ODhSIbd— QUO (@quo_uma428) September 21, 2018
模範解答では19通りだそうです。
算数苦手ですが考えてみると…
・10円玉n枚パターン
10円、20円、30円
・10円玉・50円玉n枚使用パターン
50円、60円、70円、80円、100円、110円、120円、130円
・10円玉・50円玉・100円玉n枚使用パターン
150円、160円、170円、180円、200円、210円、220円、230円
これで19個。合っているかな。
で、例のツイートでは230通りと記載されていますが、1円から230円までの商品に対して、支払う事は可能という解釈なんですね。「お釣りが出ないように」とは記載されていませんから。
この回答を見て反応は大きく2つに分かれるでしょう。
A.「なるほど、その発想は無かったわ!」
B.「普通に考えたらそんな答えは無いでしょ。空気読めなさすぎ」
自分と関係のない世界の話だったら、Aの反応が多いと思います。
ですが、自分が問題作成者の立場で、こういう答えがあったよ、と言われたらBの反応が多いのではないかと思います。
自分で書いた文章なのに、それを読んで誤った解釈をした人を非難する人をみたら、「あ…(察し)」と、あまり関わらないようにするのが吉ですね。
僕はそうなりたくないので、人に指示する文を書く時はとても気をつけるし、誤った解釈があった場合は素直に謝って修正するなり注釈を入れるなりします。
こういう解釈の誤りについてのもめごとは、仕様書や設計図を作成する系の現場だと結構ある話です。
例えば、アクションゲームの魔法攻撃で、こんな仕様書の一文があったとしましょう。
・自分の前方に炎を発生させて、敵を攻撃する
これだけだと、解釈は人それぞれです。
僕は自分の前方1m範囲のみを攻撃するスト2のヨガフレイム型をイメージしますが、実は前方に向かって飛行をするヨガファイヤー型の可能性もありますよね。
複数の解釈がありえる場合、後でやり直しになるのは嫌なので、作成に入る前に仕様書を作成した人に確認をします。
そうすると、「ヨガファイヤーかな。」としれっとした言い方をされる時がありますが、これ確認取らずに進めてたらどうなってたと思ってんの?と思い、溜息をついちゃいます。
と言うか、解釈が複数ある時点で仕様書とは呼べません!
「仕様書」のwikiにはこう記されています。
材料・製品・サービスなどが明確に満たさなければならない要求事項の集まりである。
「明確に」ですよ。明確とははっきりしていて確かなこと、と言う意味です。
ここでようやくタイトルにある「分かりやすい文章」について始まります。
まず考えるべきこと、繰り返しますが「誤った解釈を生まない事」です。
解釈が1つしかありえないと自分が信じるまで読み返す事が必要です。
先の攻撃方法の一文を自分が書くなら、こういう脳内展開になります。
・自分の前方に炎を発生させて、敵を攻撃する
↓
(炎の大きさとか範囲とか曖昧だなー。移動するかしないについても曖昧だし。)
↓
・自分の前方に直径50cm程度の炎を発生させて、スト2のヨガファイヤーみたいな感じで前方に移動しつつ敵を攻撃する
これくらいの追記なら脳内展開も併せて30秒もかかりません。
読む人間の立場になってみると、自分の文章の欠点も出てきます。
仕様書とは言え、文字を書いてお金もらっているプロなんですから、これくらいの気配りはしろよなーと悲しくなってしまいます。
仕様書は複数人が見る物です。複数解釈がある物を複数人が見たらどんだけ質問が来るんだろうか、それなら複数解釈ができにくい文章になるまで少しは考えようと思うのです。
ただ、文章は短くシンプルに、が鉄則です。
誤った解釈をおそれて文字が長くなると、読み手に不快感を与えてしまいますので、適度な長さで。
前述の炎の攻撃については、まだまだ仕様として抜けている部分があります。
・炎が発生する位置
・炎のイメージ
・炎が敵に当たった時の挙動
これらを含めた文章にすると長くて読む気が無くなってしまうので、詳細は箇条書きで付け足すようにしています。
更に言うと、簡単なミーティングを設けて認識漏れが無いかを行えば、そう大きな問題はおきないでしょう。
…と、ここまで書いておいて何ですが、自分の文章が完璧だなんて思っていません。
まだまだ勉強中ですが、当記事が少しでも参考になれば幸いです!