ネットとかTVで、数か月おきに同じネタが投下されて中でおなじみの「若者の〇〇離れ」について書いてみます。
今年の2月にこちらのサイトでまとめた若者離れランキングはこんな感じです。
1位:車離れ
2位:新聞離れ
3位:読書離れ
4位:結婚離れ
5位:お酒離れ
それぞれについて私見を述べたいと思います。
車離れ
購入費は数十万~数百万円、維持費は税金・駐車場代・ガソリン代で年に数万~数十万円、そして2年毎の車検で数万円かかるのが確定であり、ネット通販全盛の世の中で、そこまでコストかける価値はあるの?と思います。
車離れが非難される一番の理由は、自動車関連産業が儲からないからですよね。
車離れを非難するなら車があると便利な状況を増やすべきだと思うのですが、世の中の主なサービスは車を使わなくても済むような流れになっているので時代に逆行しています。
車関連の未来で大いに期待されているのは自動運転ですが、自動運転が普及しても購入しようという若者が増える事はありません。おそらく自動運転車用の免許が新たにできるかもしれないので、レンタカー用に免許だけ取ろうという人は増えるかもしれないです。
新聞離れ
ネットで無料のニュースが読める時代、月に数千円払って紙媒体を配達してもらい、捨てる事を考えなきゃいけない媒体に価値はあるの?と思います。
これも非難される理由は、出版社が儲からないからですよね。
ネットニュースは自分に興味ある物しか読まないので色々掲載されている新聞読まなきゃダメ、と言う意見を見た事がありますが、それは論点がズレていると思います。新聞を隅々まで毎日読めるなんて余程の暇人でも無いと厳しいです。
僕は株のトレードを少しやっていますが、日経新聞を見るよりは色んな人の思惑をTwitterで調べる方がはるかに有利だと思っています。と言うか日経新聞で有益な情報があったらTweetされているし。
読書離れ
読書が何を指すのかざっくりしていますが、こちらの記事によると、低年齢層は読書量が増えており大学生以上の層は減っている傾向にあるみたいです。
読書離れが避難される理由は、新聞同様に出版社が儲からない事と、活字離れが識字率の低下に繋がり国民の学力低下に繋がる事を危惧しているのだと思います。
…が、読書していないから文字が読めないかと言うとそうでもなく、LINEやTwitterの文字がガンガン読んでいるでしょうし、電子書籍の普及もあって、意外に読書はしているんじゃないかなーと思います。
ここで「きちんとした日本語が使われている文学・小説」を読まなきゃダメだと言う意見もありそうですが、言葉は時代と共に変わるので、古い活字を読むよりはリアル知人とメッセージのやりとりをしている方が良いと思います。
結婚離れ
コストの観点から結婚を避けている人も多いです。
まず結婚式は数十万~百数十万かかりますし、誰を呼ぶかでもめる場合があります。
結婚式の後は、盆と正月にお互いの実家にあいさつにいったりするので、ちょっとした旅行程度の費用と精神的な疲労が見込まれます。
そして子供が産まれた場合、コストの面から考えると膨大な額・時間がかかってしまいます。
結婚離れが避難される理由は、ウェディング業界が儲からない…ではなく、出生率低下に繋がる事だと思います。
メディアはネガティブな情報を好きなので、なかなか子育てに希望が見えないんですよね。
産休取れないだの、幼児虐待だの、保育園に入れないだの、そんな得体の知れない不安と未来があるなら避けたいと思うのは無理もない事です。
酒離れ
昔は社員同士のコミュニケーション必須の場として当たり前のように設定されていた会社飲み会ですが、最近は減少傾向にあります。
10年くらい前からですが、会社がお金を出して飲み会を行うケースは減ってきてますね。おそらく会社の業績悪化にともなって経費として認められなくなっているんだと思います。
なので、会社行事なのに自腹で飲み会が行われるところも少なくありません。
そうすると、業務時間外なのに自腹で飲み会なんぞやってられんわ!と拒否する人が出てくるのも仕方のない事です。
酒離れが避難される理由は、コミュニケーション率の低下が懸念されるからだと思います。
とは言っても、社員同士のコミュニケーション取りたければランチでも行けばいいじゃんと思うし、酔っ払いの面倒なんてしたくありません。ただ酒好きな上司の都合じゃないかと思います。
とりあえず5位までまとめてみました。
〇〇離れの主な要因は、コストと代替がある事です。代替は主にネットですね。
便利な物を知ってしまった以上、物好きでもない限りは捨てようとしません。
〇〇離れで業績が下がる企業は、これからの未来にあった企業努力が必要です。
次に、年長者が古いやり方に甘んじ、変化を怠っている事です。
ネットに対応したり、古いしきたりを変化させたり、年長者しかできない事はたくさんあります。そこを怠るから若者との温度差が出てるんですよね。
僕は今ゲーム業界にいますが、ランキングにゲーム離れが上位に来ないよう変化を求めていきたいと思います。