時は金なり(Time is Money)と言う有名な言葉があります。
一般的には「時間は有限、有益な行動を」と言う解釈かと思いますが、時間はコスト(費用)と考えています。
そして、それを抑える為のポイントをお話ししたいと思います。
まず、次の会話をご覧ください。
上司「A君、この前頼んでおいた物できてる?」
A「あ、はい、いくつか方法を試してみたんですが、ちょっと問題がありまして…」
上司「分かった。まだできてないのね?」
A「Bさんに対策をお聞きしようかと考えています」
上司「…まだできてないんだよね?」
A「はい。」
話のテンポを見てどう思いますか?
僕は例え数秒間であっても時間の無駄だなぁと思います。
ポイントは、次の2点です。
・上司は、できているかどうかだけを確認したい
・A君は、現在の全ての状況を報告したい
どちらの行動が正しいかではなく、どうすれば会話が最短時間で済むかを考えると、最初の問いの答えは「すみません、まだできていません」で良いと思います。
その後に理由があれば付け足し、上司が聞きたくなさそうなら打ち切ればよいです。
現在は働き方改革の名のもと、作業時間は削られる傾向にあります。いつまでも長々と作業できる時代ではありません。
20秒の会話を2人でした場合、工数としては40人秒(変な言い回しだけど多分合ってる?)かかり、10人出席している会議の時であれば、200人秒かかっています。
そして、会話が最短で済み、仮に15秒短縮した場合、2人の会話なら30人秒、10人出席の会議なら150人秒の節約になります。さて、定例会議などではどれくらいの確認事項があり、何人が出席していますか?
些細な事でも蓄積すると相当な隠れコストカットになると思うんですよね。
時間に追われている作業をしている時ほど考えてほしいです。
※ひとつ補足ですが、答えだけではなく全ての情報を聞きたい人もいると思うので、そこは臨機応変に!
これはメールでも同じです。メーリングリストに送るメール本文の冒頭に「各位」のみ書く人がいますが、これは恐ろしい隠れコストがかかっています。
メールって、本文の冒頭を見て、自分に関係なかったらそっ閉じしますよね。でも、「各位」と冒頭に記載されたメールは数行読まないと自分に関係あるかどうか分かりません。
自分に関係あるかどうか分かるまで仮に20秒とすると、チームの中で無関係な人が20秒無駄にするわけです。
現場にもよりますが、無関係な人数×20秒は果たしてどれくらいのコストでしょうか?そして1日に届くメールの総数は?
それを考えると、冒頭に「〇〇さん」とか「〇〇担当者」と約5秒かけてタイピングするだけで、どれだけ時間を節約できることか。
アプリ開発をしていると、〇〇を作成するのに〇人日という工数計算を行います。
隠れコストを抑えればもっと実装物が増やせるし、売り上げも上がるのになぁと思いますが、あまりこういう事を考える人は少なそうです。
日頃作業時間が足りないなと思っている方はご留意下さいませ。