最後の相場師 是川銀蔵

三尺です。

今回はおススメ書籍の話です。

是川銀蔵。株式売買を行っている人ならば一度は聞いたことがあると思います。

伝説の相場師です。

現在でも大物相場師さんを「平成の是銀」と称る事があり、とても影響力のあった方です。

生涯をまとめたwikiがありますのでご存じない方は一読をお勧めします。



僕はとても興味がわいたので、この本のkindle版を読みました。

相場師と言うと、詐欺師とか大ぼら吹きを連想してしまうのですが、とても賢くて95才で亡くなる2年前まで現役で講演を行っており、その話は理路整然、挙げる数字もきわめて正確。

株式予想は非常に的中率が高く、どんな方法で情報を入手していたのかと聞くと、「特別な情報源なんか何も持っておらへん」と言い切ります。

ニュースを隅々まで読み、市場が始まれば株価に目を通すのが日課だったそうです。

決して裏の情報網などを使わず、正々堂々と皆が聞ける情報の中から次の市場展開を読むスタイルはまさに高潔そのもので「相場の神様」と言われたのも納得してしまいます。

僕がこの本の中で一番印象に残ったエピソードは、昭和8年の事です。

昭和8年と言えば、日本は満州国建国後に国際連盟を脱退した頃で、二・二六事件の3年前です。

アメリカやイギリスと仲良くやれば何とかやっていけるんじゃないだろうかと思っていた時代です。

そんな時代に是川は、是川経済研究所を開設し、世界の主要国の財政計画と経済動向を調査・分析しており、アメリカ・イギリス・ソ連・中国・オランダの列強5国が日本包囲のための軍備増強を進めている事をつかみます。

とは言っても、平民である是川が集められる情報に「アメリカが軍備増強している」とあからさまに記載されている訳がありません。

是川は世界中の国の経済状況を調べているうちに、上記の5国だけ通常であれば不必要な予算が急激に膨張されている事を発見します。

ソ連の「シベリア開発費」、イギリスの「植民地経済振興費」、アメリカの「エネルギー対策費」などの予算が増えた事に違和感を覚え、さらに各国の年鑑や統計資料なども調べます。

すると、ソ連は極東軍が30万人から60万人に増えているわ、イギリスでは戦艦の発注が相次いでいるわ、アメリカも戦艦や空母の発注を増やしている事が分かり、日本で最初の「対米英決戦不可避論」を唱えます。

メディアや軍に訴えますが、いてもたってもいられなくなった是川は、「今の日本に必要なのは鉄鉱資源だから朝鮮半島に行って開発をしよう!」と鉱山開発に取り掛かります。

鉱山開発は順調に進み、朝鮮でも有数の製鉄会社に成長しますが、ここで日本の敗戦。

情報収集能力・分析力・判断力・行動力ともに超一流で、戦国時代の斎藤道三を連想します。

その後昭和33年に是川は証券界に復帰しますが、徹底した情報収集のもと先行投資、仕手戦に勝ち進み、数百億円の資産を有します。

そんな彼は幸せな晩年を送れたのか?

相場師としての生きざまに興味を持たれた方は是非ご一読を。

株式売買はネガティブなイメージが先行しているせいか、あまりドラマ等はやりませんが、メディア化を超希望です!



PVアクセスランキング にほんブログ村

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク